女であるということ

悪い女ほど、清楚な服が、よく似合う。

『おんなのこきらい』

つい先日、自我が芽生えて初めて好きになった人が結婚したらしい。約22年の人生、やっと人を好きになるということを理解出来る入口に立てたと思ったが、その自覚は一気に踏み潰された。

人伝いに聞いた結婚報告が事実か確認したら、彼は私に報告するのを忘れていたらしい。極めつけには「結婚願望無いの?」だって。全然無いけど、無いけどさ、やっぱり自己カテゴリー《パンピ》に属している人と、恋愛感情でちょっと好きな人から言われるのとでは全然違う。私のガラスのハートを一瞬で打ち砕いたこの一連の流れは、仕事開始2時間の私の泣きたさとそれに伴う帰りたさを助長させた。

よく最後まで仕事してきたよ、頑張ったね私!「自分よく頑張りました」とか思えた事がないし、そう言うことが気持ち悪いとすら思っていたのに、さすがにこの日は自分を褒めた。そしていつも1人では飲まない酒を適当に呑んだ。

 

タイトルにしたおんなのこきらい - 映画ならKINENOTEは映画の名前だ。主演森川葵、私の大好きな女優。

兎に角上記のようなことが起こって、何故かこの映画が無性に見たくなった。もうなんだろう、みんな死ねばいいのにって思う。共感というか、主人公キリコが歩むクソみたいな展開と混ざり合いたい。そうすればこんな気持ちも昇華出来る気がする。

『おんなのこきらい』を好きな人に女が多いのは、映画としての批評云々より おんなのこ としての言い表せない複雑な想いや感情は、おんなのこ しか理解出来ないからだ。

 

自分の中の一番の人。その人の一番になりたいと思うのは当たり前でしょう?

今後自分の中の一番の人が変わったとしても、その人が私を一番にしてくれることはないのだろうけど。私がどれだけ細くなっても、可愛くなっても。